-めぶく-は、“一汁一菜”を愉しむ信玄弁当です。
-めぶく-は、
「信玄弁当」と呼ばれる3つ重ねのお弁当箱に範を取っています。
信玄弁当は、武田信玄が考案した形状とされ、
一説には鷹狩りなどの野遊びの際に持っていったと言われています。
-めぶく-は、
一点一点手挽きしたミズメザクラの素地の上に、
「透き漆」という純粋な漆だけで塗り重ね、
最後には、国産の漆で仕上げています。
一番下の椀に飯(ごはん)を、中段の「掛子(かけご)」におかずを入れられ、一番上のフタとなっている椀は、逆さにすると汁椀となります。特に一番下のお椀は、コンパクトな見た目からすると意外なくらい量が入りますので、和食系の定番のお弁当はもちろん、例えば右の写真のようにアジアンなお弁当にも対応できます。
蓋になる一番上のお椀は、味噌玉などを作って持っていけば、お湯を注ぐだけで汁物が出来上がり、野外や外出先でも、日本人の食の基本の“一汁一菜(いちじゅう・いっさい)”のお食事を愉しむことができます。
いつか漆林で集う時には、木のお手入れや草刈りなどをして汗をかいた後、とん汁などを作って、みんなで楽しいごはんタイムを過ごせたらなと思います。
漆器のお弁当箱「ならでは」の良さ
〜軽くて、自然と調和し、抗菌作用まで〜
その1)軽さと持ち心地
漆器はなんといってもその軽さと持ち心地。木製は樹脂に比べて軽く、特に-めぶく-は、狂いの少ないしっかりした材質でありながら軽さもあるミズメザクラを素地に使っていますので、3つのパーツ合わせても約240gしかありません。(厚めの文庫本一冊と同じくらいの重さです。)持ち運びに適しています。
その2)緑とマッチする見た目
次に、その見た目(映え感)。-めぶく-は、ミズメザクラの木地の上に顔料もなにも加えない透明感のある「透き漆」を塗り重ねています。漆本来の美しい飴色の中に、うっすら木目が浮かび上がる佇まいは、屋内でのお弁当はもちろん、公園や野山などアウトドアに持ち出した時に、本当に周りの緑とマッチします。そして、人肌に一番近い塗料と言われる漆の手肌に吸い付くような滑らかさとその奥にある木のぬくもり、是非お手に取って感じてください。
その3)天然&半永久的な抗菌作用
最後に漆ならではのとっても嬉しいこと。それは、帰宅して夜にお弁当箱を洗う時に実感します。漆には高い抗菌作用がありますので、お弁当箱がほとんど臭くないんです。特に夏場など、プラスチックのお弁当箱を洗おうと開けるとモワっとした臭いが上がってきてなんだかテンションが下がることがあると思います。漆にはそれがほとんどありません。その嬉しさと安心感。是非味わってみてください。(※抗菌作用は器自体に対してのもので、中に入れる食品に大きな抗菌効果がある訳ではありません。食品に対しては、通常のお弁当と同じようにお考えください。)